国際退職移動と介護科研

国際退職移動と介護
2015年4月1日~2018年3月31日)

本研究は,日本から東南アジアに移動した退職者の介護の部分に着目する。具体的には、東南アジアに移動した退職高齢者の心身の健康状態レベルが低下する段階に焦点を当て、(1)帰国に向かわせる移住先の物価高騰や為替の変動、海外での医療保険制度や高齢者施設や在宅介護の問題といった構造的要因、再移動を促進する要因と阻止する要因を明らかにする。

そして、(2)帰国しないことを選択したひとたちの介護をめぐる奮闘を、①個人レベル、②グループレベル、②組織レベルなどから検討する。最後に、(3)現地の高齢者が今まさに直面している介護をめぐる問題において、研究者が当事者と一緒になって取り組むアクションリサーチを実施し、海外での日本人高齢者介護の具体的なモデルを模索する。

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